タイヤが細いロードバイクはタイヤの空気圧管理が非常に重要です。
ロードバイクは空気圧が高いので、2日もすれば空気が減ってしまい、そのままではパンクやスリップが起きる可能性が高まってしまいます。
かといって多めに入れておくと乗り心地が悪くなってしまい、グリップ力も落ちてしまいます。
そこで今回は最適な空気圧と入れ方などを解説していき、高め低めにいれたときのメリットデメリットも解説します。
さまざまな空気圧の読み方
タイヤの空気圧の表示方法は3つあります。
空気圧の単位
- psi(ピーエスアイ)
- bar(バール)
- kPa(キロパスカル)
この中でフロアポンプに表示されているものは『psi』と『bar』が多いです。
『kPa』はまれにありますが、100kPa=1barですので、簡単に計算可能です。
どの単位でも読んでもらっても問題ありません。
大事なのは自分の中で使う単位を決めて、基準を決めることです。
基準の空気圧を決めて、乗り方によって調整するのがいいと思います。
ロードバイクのタイヤの適正空気圧
タイヤによって適正空気圧に違いがあります。
タイヤの側面を見てみましょう。
表記に『90‐125PSI』と『6.2-8.6BAR』と書いています。
タイヤの適正空気圧ですが、示されている範囲の中間あたりの空気圧にしましょう。
PSIだと105前後、BARだと7.2前後の空気圧にします。
ロードバイク購入時に店員さんから言われましたが、最大は入れない方がいいです。
後述してますが、高圧のメリットよりもデメリットが大きくなるからです。
タイヤの適正空気圧の範囲の中央を基準にして、自分の好みで少しずつ調整していくのがいいでしょう。
空気の入れ方
バルブキャップを取る
まずバルブキャップを回して取りましょう。
バルブコアを緩める
通常時はバルブコアは締まっているので、緩めましょう。
緩めた後に上から押して空気が抜けることを確認します。
フロアポンプの口金をセットする
フロアポンプの口金をバルブにセットします。
私の使っているものはレバー式になっているため、差し込み後にレバーを起こしてロックさせます。
フロアポンプの種類によってはロックしないものもあります。
空気を入れる
目標の空気圧まで入れます。
私は自転車屋さんから100PSIほどで十分と教わったので、それを基準にしています。
戻す場合は逆の手順になります。
レバーを戻す際に手をはさまないようにしましょう。
自分に乗り方に合った空気圧に調整しよう
高い空気圧・低い空気圧はそれぞれメリットデメリットがあります。
タイヤの適正空気圧の範囲の中心を基準にして、そこから範囲を外れないように調整します。
高めに入れるメリット・デメリット
高めに入れるメリット
- 接地面積が減ることで路面抵抗が減り、漕ぎだしが軽くなる
タイヤがより膨らんで丸くなり、タイヤと地面が接触している面積が減ります。
そうすると抵抗が減りますので、漕ぎだしが軽くなります。 - パンク(リム打ちパンク)が減る
高い空気圧でタイヤの変形が小さくなることでパンク(リム打ちパンク)の可能性が減ります。
高めに入れるデメリット
- 接地面積が減ることでタイヤのグリップ力が落ちる
タイヤのグリップ力が落ちると、雨に滑りやすくなり、急ブレーキでロックしやすくなります。 - 乗り心地が悪くなって疲れやすくなる
タイヤには路面からの衝撃を和らげる役割もあります。
空気圧が高いと衝撃吸収性が悪くなり、乗り心地も悪くなります。
低めに入れるメリット・デメリット
低めに入れるメリット
- 乗り心地が良くなる
タイヤの衝撃吸収性が良くなり、乗り心地が良くなります。 - グリップ力が上がる
タイヤの接地面積が増えて、その分グリップ力が上がります。
低めに入れるデメリット
- パンク(リム打ちパンク)の可能性が高くなる
空気圧を低くするとタイヤが変形しやすくなります。
それにより、チューブが挟み込まれて穴が開くリム打ちパンクが起こる可能性が高くなります。
空気を入れる頻度
ロードバイクのタイヤは細い分、高圧で空気を入れるため、その分空気が抜けやすくなっています。
1週間もすれば20psiも減っていることもあり、空気が減ることでタイヤのパンクの可能性がかなり高くなってしまいます。
タイヤのパンクの大半はリム打ちパンクと言われるもので、その原因の一つに空気圧不足が挙げられます。
ですので不要なトラブルを避けるために、可能であれば1日1回乗る前に確認したいところです。
まとめ
今回はロードバイクのタイヤの最適な空気圧と空気の入れ方などを解説してきました。
タイヤには多くの重要な役割があるため、空気圧を管理すると最大限性能を引き出せますことができます。
できれば乗る前に空気圧を調整するようにして、快適で安全なライドを楽しみましょう!