交通量が多い道を走る場合、車が横すれすれを追い抜かして怖かったり、自分の後ろが大渋滞したりして、歩道を走りたくなりますよね。
でもロードバイクは車道を走らなければいけないと聞きます。
そこで今回は、ロードバイクは車道しか走ったらダメなのか、歩道は走ってもいいのか、微妙な方のためにまとめてみました。
ロードバイクで事故を起こして、後遺症に悩む人も良く聞きます。
交通ルールを守って安全にサイクリングを楽しみましょう！
ロードバイクは歩道の走行は基本的にNG！（例外あり）
ロードバイクは『軽車両』扱い
ロードバイクは自転車になりますので、道交法では『軽車両』の扱いになります。
軽車両とはエンジンを持たない車両のことで、ほかにリアカー・人力車・馬車などがあります。
電動アシスト自転車も軽車両扱いです。
道交法では軽車両はこのように走りなさいと明記されています。
それについては次の項目で解説します。
軽車両は基本的に車道を走行する
軽車両の走行の仕方は道交法には以下のように書かれています。
ポイント
- 第十七条 第一項車両は、歩道又は路側帯（以下この条において「歩道等」という。）と車道の区別のある道路においては、車道を通行しなければならない。
- 第十七条 第四項車両は、道路（歩道等と車道の区別のある道路においては、車道。以下第九節の二までにおいて同じ。）の中央（軌道が道路の側端に寄つて設けられている場合においては当該道路の軌道敷を除いた部分の中央とし、道路標識等による中央線が設けられているときはその中央線の設けられた道路の部分を中央とする。以下同じ。）から左の部分（以下「左側部分」という。）を通行しなければならない。
- 第十八条 車両（トロリーバスを除く。）は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動機付自転車にあつては道路の左側に寄つて、軽車両にあつては道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行しなければならない。
簡単にまとめると
- 軽車両を含めた車両は車道を走行すること！
- 道路の左側（自動車と同じ向き）を走行し、逆走NG！
- 軽車両は道路の左端に寄ること！
このように自転車は基本的に車道を走行しなければいけないことが書かれています。
ですが軽車両は自動車とは違い、例外的に歩道の走行が可能です。
それについては次の項目で解説します。
歩道を走行してもいい場合はどんなとき？
歩道を走行してもいい状況
道路交通法では軽車両が歩道を走行することができる状況が書かれています。
ポイント
- 道路標識等により歩道を通行することができることとされているとき。
- 運転者が13歳未満の児童や幼児、70歳以上の高齢者、身体に障害を有するものの場合。
- 車道又は交通の状況に照らして、普通自転車の通行の安全を確保するため、やむを得ないと認められるとき。
上記１について、走行時には注意しなければいけないことがあります。
- 歩道の中央から車道寄りの部分を通行する。
- 徐行走行する
- 歩行者の通行を妨げるようなときは、一時停止する。
標識に通行可能と書かれていたとしても、歩行者優先で走行しましょう。
また上記３について、状況として交通量が多いことや、路上駐車している車両があることなどにより危険が予測される場合です。
このような状況では歩道を走行しても問題ないです。
ですので危険と感じれば一時的に歩道を走行しましょう。
しかし歩道を走行する場合は注意しなければいけないことがあり、場合によっては違反になります。
それについては次の項目で解説いたします。
歩道を走行する際の注意点
歩道を走行する場合の注意点は次のとおりです。
ポイント
- 自転車が通行する部分が指定されている場合は、その部分を徐行して通行する
- 自転車が通行する部分の指定がない場合は、歩道の中央から車道寄りの部分を徐行して通行する
- 歩行者の進行を妨げることとなる場合は一時停止する
歩道は歩行者優先です。
上記のことに従わない場合は違反となり、自転車イエローカードで警告される可能性があります。
自転車イエローカードとは？
自転車イエローカードとは正式名称「自転車指導警告カード」のことです。
自転車を走行中に違反した場合、警察官から渡されるカードです。
このカードは警告が目的であるため、受け取ったからと言って罰金や警察署に行かなければいけないことはありません。
ですが歩行者との事故は多く、ニュースなどでもよく聞かれます。
とくに高齢者との事故になるとケガにより亡くなってしまうこともありますので、歩道を走行する場合は必ず上記のルールを守って安全第一で走行しましょう。
まとめ
今回はロードバイク（自転車）が歩道を走行していいのかどうか、走行する場合の注意点を解説いたしました。
自転車乗りにとって自動車は事故につながる凶器ですが、歩行者にとっても自転車は凶器そのものです。
交通ルールを守って安全第一でサイクリングを楽しみましょう！
