サドルの高さ次第でケガがしにくくなったり、ペダリングが効率よくなってパワーが伝わりやすくなり、より長い距離が走れます。
ですのでサドル調整はロードバイクを購入したら、最優先で調整を行いたいところです。
プロによるフィッティングサービスを受けるのも手ですが、お金がかかってしまいます。
そこで今回はひとりでもできる、サドルの高さや前後位置の調整方法を紹介したいと思います。
サドルの位置調整箇所について
サドル位置は2点の調整箇所で決まっています。
高さ
高さは『シートクランプ』と言われる、クランプで固定されています。
上図の高さ調整のボルトを緩めると、サドルを上下させることができます。
前後位置
サドル前後位置もボルトで固定させており、緩めるとレールに沿ってサドルが前後します。
レールには位置が分かりやすいように、1㎜単位のゲージが書かれていることもあります。
角度
サドル角度は前後位置と同じボルトで固定されており、緩めると前下がり後ろ下がりで変えることができます。
サドル調整に必要な工具
サドルの位置調整は六角レンチがあればでき、特殊な工具はいりません。
また高さ測定用のメジャーも必要です。
サドルの角度調整
サドルの角度は最初は水平を基準にしましょう。
調整がすべて終わり、しばらく乗って気に入らなければ調整するで構いません。
サドルの高さ調整
まずサドルの高さを調整します。
股下の距離を測る
最初に股下の距離を測ります。
股間からかかとまでの距離をメジャーで測りましょう。
図った数値に0.87をかけて計算する
図った数値に0.87をかけます。
たとえば80㎝なら、80×0.87=69.6となります。
計算した数値でサドルの高さを調整する
下図のように、サドル表面からBBの中心までの距離がさきほど計算した値になるように、サドルの高さを調整します。
さきほど計算した値は69.6でしたので、下図の距離が69.6㎝になるように調整することになります。
サドルの前後位置調整
最後にサドルの前後位置を調整します。
長めのひもに重りをつけたものを用意する
長いひもを用意し、先端に重りを付けます。
重りはなんでもいいですが、重めの方がいいと思います。
ロードバイクにまたがり、クランクを90度の位置にする
ロードバイクにまたがり、片側のクランクを前方90度の位置にしましょう。
いつも座っている位置にお尻をのせましょう。
ひもをひざの頂点に当てて、ペダル軸の位置を確認する
ひざの頂点にひもを当て、ペダル軸と一致していれば前後位置は問題ありません。
下図はひもが若干前側ですので、サドルが前寄りになっている状態です。
サドルの位置を調整し、ひざの頂点とペダル軸を合わせる
ひざの頂点とペダル軸を合うところまで、サドル位置を調整しましょう。
上図では前寄りになっていますので、六角レンチでボルトを緩めて少し後ろにずらしましょう。
ミリ単位での調整がおすすめです。
テスト走行してみよう
調整が終われば実際に乗ってテスト走行してみましょう。
テスト走行した時に確認する点としては下記です。
テスト走行時に確認する点
- ペダルを踏み切ったときに膝が伸びきっていないか
- ペダリングの過程で、足首がぐねぐねしていないか(足首は同じ角度でペダリングできているか)
- ペダルを踏んだ時にお尻まで下がっていないか(後ろから見たときにお尻を動かさずにペダリングできているか)
- ペダリングをしてスムーズに足は回転できるか
- 長距離走行した時にひざ周りや股関節が痛くならないか
自分に合う最適な位置が分かるまで、何回も調整を繰り返しましょう。
どこが正しいか分からなくなった場合は、最初の状態に立ち戻るのもありです。
以上で調整手順の解説は終わりです
お疲れさまでした!
まとめ
今回はサドルの高さ・前後位置調整方法を解説しました。
ロードバイクは長距離走行しますので、少しの違いが自分の身体に大きく影響します。
ロードバイクを買ってすぐにでも調整することをおすすめします!