ヘルメットは頭にフィットしていないと衝撃が吸収できずに機能が出せないことをご存じでしょうか。
今回はヘルメットの用語で「アジアンフィット」「MIPS」の用語解説になりますが、どちらも安全に関わってくる用語になります。
ヘルメットを買う前に知っておくことで、将来の自分を助けることができるかもしれません。
サイクリングを楽しく続けるために知っておいた方がいいと思います!
アジアンフィットはアジア人の頭に合った形状
『アジアンフィット』とは海外ヘルメットメーカーがアジア人向けに開発した形状のヘルメットです。
上図のようにアジア人は頭の形状が丸く、白人は楕円形の形状になっています。
ヘルメットメーカーは海外ブランドが多く、通常モデルは白人の頭の形状に合わせて開発されています。
ですので通常モデルはアジア人である日本人の頭の形に合わず、フィット感が出ません。
そんなアジア人に合うように海外メーカーはアジア人モデル向けに『アジアンフィット』をラインナップしています。
ヘルメットは多くの種類があって迷うと思います。
なので日本人はアジアンフィットモデルが合っていることを知っていると、選択肢が絞れて迷わなくていいと思います。
MIPSは頭を守るテクノロジー
MIPSが装着されたヘルメットは、事故などでの頭への衝撃を和らげることができます。
具体的にはヘルメット内部の黒色のレイヤー部分になります。(下図参照)
役割として衝撃が加わるとレイヤーが滑ってくれて、衝撃をいなしてくれます。
これがないとヘルメットで小さくなった衝撃を直接頭で受けてしまいます。
オートバイ並みのスピードが出るロードバイクの事故は冗談では済まされないレベルですので、このようなテクノロジーが入ったものを選んだ方がいいと思います。
調整ダイヤルでフィット感がさらにUP
この機構に特別な名前はありませんが、ヘルメットの後部に調整ダイヤルが付いているものがあります。
これを調整することでヘルメット内部のバンドの長さが変えられ、ヘルメットがずれないようにできます。
安物ではない限り付いている機能だと思いますが、これが付いてるかどうかも購入時に確認するといいと思います。
2023年4月から努力義務化される
2023年4月から自転車に対してヘルメット着用が努力義務化されます。
ヘルメットに関してまとめていますので、ご覧ください。
有名ヘルメットメーカー3選
ヘルメットメーカーはたくさんあり、どれがいいのか分からなくなります。
メーカーによってデザイン性や機能性などさまざまあり、かなり迷ってしまいます。
まずどんなメーカーがあるか、ご紹介します。
GIRO
GIROはアメリカのブランドであり、もっとも有名なブランドです。
サイクリング用だけでなく、スキー・スノボー用品もラインナップしています。
GIROの強い点はヘルメットとしての性能も当然いいのですが、ラインナップ数がとても多く、デザイン・値段の選択肢が多いことです。
また日本向けはアジアンフィットが採用されているため、まずこのブランドをチェックすることをおすすめします。
OGK KABUTO
OGK KABUTOは日本のブランドで、このメーカーも愛用者が多いです。
その理由として日本ブランドのために日本人に合った形状で作られており、安全性もしっかりしている点です。
オートバイ用のヘルメットも作っており、評判を調べると「ヘルメットのおかげで助かった!」とオートバイで事故したひとのコメントが出てきます。
オートバイ用ヘルメットの技術が活かされているため、安全性は高いと思われます。
KASK
カスクはイタリアのブランドで、サイクリングだけでなくスキー・乗馬・保安用など様々ところに向けたヘルメットを作っています。
KASKにはアジアンフィットモデルはありません。
ですが誰もがかぶれるヘルメットを目指して作っており、日本人にも合いやすいヘルメットになっています。
レースにも使われているため、ヘルメットとしての性能も高く作られています。
おわりに
ヘルメットをしないと風を感じることができて解放感があり、装着しない方もおられます。
ですが、落車した際の頭部へのダメージは致命傷となり、非常に危険です。
2023年4月から装着の努力義務化されたのも近年の自転車事故増加で施行されたもので、意味のないものではありません。
自分の将来のためにぜひヘルメットを装着して、自転車を長く楽しんでいきましょう!