初心者の方にとって、ロードバイクやクロスバイクのタイヤ表記である『700×25C』などはどんな意味なのか分からないと思われます。
スポーツ自転車に乗るにあたって、タイヤ交換において役立ち、またタイヤの表記を理解することでタイヤを変える楽しみが増えてきます。
そこで今回は『700×○○C』の表記の意味を解説していきます。
700とは?
スポーツ自転車に装着されているタイヤに表記されている『700×○○C』。
まず前半の700の意味について解説します。
『700』はタイヤの外径が約700㎜
700とは『タイヤの外径が約700㎜である』ことを意味しています。
実際はタイヤ幅によって外径が違い、ロードバイクに装着されているものは680~700㎜ほどになります。
これはホイールと共に規格化されているため、違う外径にサイズ変更はできません。
過去には700A、700B、700Dの規格がありましたが、現在は700Cのみ残った状態です。
取り付け可能なホイールサイズ
外径700㎜のタイヤには決められたホイールサイズに取り付け可能です。
上図はホイールの仕様図ですが、ホイールサイズが『622×17C』、タイヤ推奨サイズが『25-622 ~ 38-622』と書かれています。
622はホイールの外径のことで、これに取り付けられるのは外径700㎜のタイヤです。
私の自転車のタイヤには下図のような表記がされています。
『700×28C』と『28-622』が表記されており、上記のタイヤ推奨サイズに入っているので取り付け可能となっています。
タイヤ幅を変更するときはホイールの仕様を確認したほうが失敗しませんのでおすすめです。
27インチのタイヤは大きさが近いが互換性なし
ママチャリの27インチのタイヤは外径が近いです。
- 700Cのタイヤの直径=約680~700㎜
- 27インチのタイヤの直径=685.8㎜
ほぼ直径は同サイズですが、タイヤのビード部分の大きさが違うため、互換性はありません。
タイヤを購入する場合は間違っても27インチのタイヤは購入しないようにしましょう。
25Cや28Cとは?
次に『700×○○C』の後半部分について解説します。
『○○C』はタイヤの幅の表記
25Cや28Cはタイヤ幅について表記しており、25C=25㎜、28C=28㎜です。
タイヤ幅はロードバイクは23C~28C、クロスバイクは28C~32Cが多く装着されています。
タイヤの幅で自転車の性能が大きく変わる
タイヤの幅次第で、グリップ力、路面抵抗、乗り心地が大きく変わります。
タイヤ幅が太くなるとタイヤの接地面積が増えますので、グリップ力が上がりますが、同時に路面抵抗が大きくなり、軽快さが下がってペダルが重く感じやすくなります。
また太いと空気量も増えてクッション性が上がるので、乗り心地が向上します。
反対にタイヤ幅が細いとグリップ力が下がる反面、軽快さが向上しスイスイ自転車が進みます。
細いと空気量が減り空気圧を高く入れる必要がありますので、乗り心地が固くなります。
タイヤ幅を変えて自分好みの乗り味にしてみよう
上記のとおり、ロードバイクやクロスバイクに多く採用されているタイヤは『700×○○C』が多いです。
外径は変えられませんが、幅はホイールそのままに変更することができます。
劇的に変わりますので一度試しに変えてみてはいかがでしょうか?
タイヤサイズを変更したいときは『700×○○C』のものを選ぶ
タイヤを購入する場合、『700×○○C』で自分が変えたい幅が記載されたサイズであるかを確認しましょう。
また買うタイヤに適したホイールサイズであるか確認できればいいと思います。
せっかく買って装着できなかったらもったいないです。
タイヤ幅を太くしたいときは自分の自転車を要確認
タイヤ幅を大きく太くする場合、自転車のフレームやリムブレーキに干渉する場合があります。
フレームについて干渉する可能性があるのは、フロントフォーク上部とシートステー上部です。
干渉する場合は装着不可ですので、購入前に確認した方がいいと思います。
タイヤ交換方法について
スポーツ自転車はタイヤ交換が簡単にできるようになっています。
タイヤ交換とチューブ交換を記事にしており、パンク修理にも役立ちますのでぜひご覧ください。
まとめ
今回はタイヤサイズの表記について解説しました。
スポーツ自転車はママチャリと違い、タイヤ交換の機会がかなり多いです。
タイヤについて基本的な知識を身に着けてもらい、楽しくサイクリングできることを願っています。