近年、電動キックボードやモペットなど技術の進歩により新しい乗り物が出てきていますね。
自分は乗ったこともないし見たこともないので、この波に全く乗れておりません。
ですのでもちろん改正された道路交通法は理解できていません(笑)
同じ公道を走る乗り物であるので理解しておかないと思い、調べてみました。
わたしと同じで、どんな乗り物でどんなルールなのか分かっていない方に参考になったら幸いです。
電動キックボード・モペットはこんな感じ
まず電動キックボード・モペットの外観を見てみましょう。
電動キックボード
電動キックボードは通常のキックボードと同じ外観をしていますが、モーターが取り付けられており、それにより駆動することができます。
操作方法としては、
- アクセルはレバー式で人差し指で握るタイプか、親指で押すタイプ(車種によってさまざま)
- ブレーキは自転車と同じでレバーを握ってブレーキをかける
- ウインカーボタンがあり、ハンドル左側にボタンがある
- ナンバープレートが必須
などなど構造上、バイクと似ています。
なぜなら電動キックボードは原付バイクと同じ扱いだからです。
運転免許やヘルメットの要不要などは後程の一覧表をご確認ください。
モペット
モペットとはペダル付きバイクのことで、基本的にはモーターで駆動するバイクですが、ペダルや変速ギアが装着されていることで自転車のように走ることができる乗り物です。
ハンドル部にある操作部のモードを切り替えることで、モーターで走るバイクになったり、電動アシスト自転車になったり、ただの自転車になったりします。
こちらもややこしいですが、自転車の機構はおまけみたいなものでモペットも原付バイクです。(例外あるので後述)
技術の発展によりいろいろな乗り物が出てきており、道路交通法もそれに合わせて昨年7月に改正されました。
一覧表でどんな乗り方ができるか確認!
電動キックボード | モペット | |
---|---|---|
免許区分は? | 原動機付き自転車(原付) | 原動機付き自転車(原付) |
免許は必要? | 一般原付→必要 特定小型原付→不要 特例特定小型原付→不要 ※一般原付、特定小型原付などの意味は後述 | 一般原付→必要 特定小型原付→不要 |
走ることができる道は? | 原則車道の左側 特定小型原付→自転車道・路側帯も可 特例特定小型原付→歩道・路側帯のみ | 原則車道の左側 特定小型原付→自転車道・路側帯も可 |
ナンバープレートは必要? | 必要 | 必要 |
ヘルメットは必要? | 必要(特定小型原付は努力義務) | 必要(特定小型原付は努力義務) |
自賠責保険の加入は? | 加入必要 | 加入必須 |
税金はある? | 軽自動車税 定格出力0.6kW以下は年間2000円(原付1種) 定格出力0.6kW以上は年間2400円(原付2種) | 軽自動車税 定格出力0.8kW以下は年間2000円(原付1種) 定格出力0.8kW以上は年間2400円(原付2種) |
交差点の右折方法は? | 二段階右折 | 二段階右折 |
出せる速度は? | 一般原付→法定速度30㎞/h 特定小型原付→最高速度20㎞/h 特例特定小型原付→最高速度6㎞/h | 一般原付→法定速度30㎞/h 特定小型原付→最高速度20㎞/h |
最高速度表示灯は? | 一般原付→無し 特定小型原付→緑色の点灯 特定特定小型原付→緑色の点滅 | 一般原付→無し 特定小型原付→緑色の点灯 |
2人乗りはできる? | 禁止 | 禁止(原付2種扱いはモデルによっては可) |
乗ることができる年齢は? | 16歳未満禁止 | 16歳未満禁止 |
特定小型原付とは?
令和5年の7月から法律が改正されて電動キックボードの扱いが変わりました。
もともとすべての電動キックボードは原付と同じ扱いで、免許が必要でした。
それが改正により、「特定小型原付」と「特例特定小型原付」の電動キックボードは免許不要になりました。
特定小型原付の基準
特定小型原付の電動キックボードは以下の基準を満たした車両です。
- 車体の大きさは長さ190㎝以下、幅60㎝以下
- 電動機は定格出力0.6kW以下
- 速度が20㎞/h以上出すことができない機構
- 走行中に最高速度が変更できない
- オートマであること
- 最高速度表示灯がついていること
速度が20㎞/h以下は普通の自転車並みの速度なので、ロードバイクよりも全然遅いですね。
上の基準を満たした車両は次のシールが貼られてますので、分かりやすくなってます。
もし警察官に止められてこれがなかったら確認するのに時間がかかりますので、剥がれていないことを確認しましょう。
特例特定小型原付は歩道も走れる
特例特定小型原付とはさらに最高速度を落とした車両です。
次の基準を満たした車両が特例特定小型原付に認められます。
- 最高速度表示灯を点滅させている
- 最高速度が6㎞/hである
- 側車をつけていない
- ブレーキが走行中に容易に操作できる
- 鋭い突出部がない
上記の条件を満たせば特例特定小型原付になり、歩道も走行できます。
あまりメーカーからの販売はされておらず、モデル数は少ない状況です。
モビチェンはバイクと自転車の乗り方ができる
モビチェンとはglafit社が開発したシステムのことで、電動自転車(原付1種)にナンバープレートが隠れる機構と走行中はバイクの機構が使えないようにしたものです。
要は「電動自転車(原付1種)⇔ただの自転車」が切り替えられるようになっています。
ただの自転車になっているときはアシストもない自転車になっており、人力でこぐ形です。
ですので自転車道を走ることができたり、駐輪場が安く済んだり、バッテリーがなくなったら自転車に切り替えることができたりします。
ナンバープレートを隠せば法律上で自転車になるのではなく、
電源を落とす→ナンバープレートを隠す→隠している間は電源が入らない
という制御になっているため、自転車モードとバイクモードは走行中に簡単に切り替えできなくなっています。
現在はglafitのGFR-02というモデルのみですが、今後他メーカーからも増えていくということです。
まとめ
田舎に住んでる私は電動キックボードやモペットはあまり見かけないのですが、都会では増えていっております。
時代が変わると乗り物もルールもマナーも変わっていくため、「昔はこうだった!」が通用しません。
新しいルールや知識は予測にも使えるので事故防止につながります。
ロードバイクに乗る自分もルールを守り、無事故で楽しく乗り続けたいと思います(^^)/